「香月くん、起きました?」 ミラーを見ながら、柴田さんが声をかけてきた。 『あ、はい! 今、起きました。』 あたしは、柴田さんの後ろ姿を見て言った。 「すいません。 もう、そろそろ到着するんで皆さん起こして貰っていいですか?」 『はい!』 あたしは、皆を起こした。 寝起きの皆は、眠そうな顔をしてぼーっとしている。 あたしは、ウキウキしながら外に目を向ける。 海が見えた〜! きゃー!! あたしは、興奮しながら窓から見える海を眺めていた…。