「さあ来い山口」

キャプテンが2年の山口さんに勝負を要求している。

「クソッ…キャプテンだって普通の人間。俺に勝てねぇ訳がねぇっ!」

覚悟を決めた山口さんの渾身の一球…

"カキーン"

快音を残したキャプテンの打球はみるみるうちにレフトスタンドに吸い込まれて行く。

「山口…俺という天才バッターを相手に逃げずに勝負を挑んで来た心意気や良し。ただし敬遠は恥じゃない。時には仲間の為、チームの為個人のプライドを捨てる事も覚えねばなるまい」

「キャ…キャプテン…お…俺…」

なんと美しい光景…これぞ高校野球