草食系肉食男子と夢子チャン

映画の内容なんか全く頭に入ってねぇ…。



夢子はダルそうに俺に絡み付いてるし。



たまにはこんな休日もアリだろ。



その時鳴った夢子の携帯…。



「リアだ。」



リアってあの夢子の友達か?



いつも一緒にいるよな。



「えっ!?今は律汰君ちだよ。それは~…。ちょっと待ってね?またかける。」



何か急用?



せっかく夢子に尽くしてんのに…。



「律汰君、リアに誰か紹介して?」

「男!?」

「うん…。顔がよくて執事タイプの人。例えば零さんみたいな。」



零が執事!?



あいつは執事よりもご主人様だろ…。



「零はあぁ見えてすっげぇ遊んでるから…。」

「見えない!!」

「紹介するような奴いねぇ…。」

「じゃあ今から遊びに行こうだって。」



めちゃくちゃめんどくせ…。



ムリと言ったら夢子が断りの電話を入れてた。