草食系肉食男子と夢子チャン

咄嗟に手で胸元を隠した。



「ななななな、何ですか急に!!」

「デカくなってねぇなって思って。」

「失礼!!バカ!!」

「バカじゃねぇよ。少なくともお前より頭はイイ。この前のノート、字間違ってたぞ。態が熊になってた。」



ウソ…。



あたし超バカじゃん…。



でも…ちゃんと勉強もしてるんだ…。



いつの間にって感じだけど…。



「ワンピなんか着て…誘ってるとしか思えねぇな…。」

「何でそうなるの!?」

「俺の前でスカート履いたら襲えって言ってるようなもんだろ。」



グイグイ迫ってくる律汰君の力には勝てない…。



気付けばソファに押し倒されてる状態になってた。



「まぁ、楽にしろよ。」

「ムリだよ!!痛いもん!!」

「痛くねぇよ。俺は。」



超自己中!!



どうにかして切り抜けなきゃ!!



「あっ!!あのね!!」

「今日は黙れ。」



食べられちゃう~…。