童顔な顔に隠されたセクシーな表情…。



ドキドキがおさまらない…。



「じゃ、口止め料。」



そう言った律汰君はあたしの唇に自分の唇を重ねた…。



優しいキス…。



あたしのファーストキス…。



「どうした?」

「あっ…。」

「顔真っ赤だけどもっとしてほしい?」

「いえ…。は、初めてだったもんで…。」

「そりゃごちになりました。って事で行け。仕事の邪魔だ。」

「はい!!」



逃げるように屋上を後にした。



教室に駆け込んでホッとため息…。



「夢?顔赤いけど王子に迫ったか?」

「迫っ!?迫ってない!!ご、ご飯食べなきゃ!!」

「超怪しい~。」



親友のリアが怪しんでた。



でも言ったら屋上から投げられるっ!!



し、死んでも言えない…。



あたしの王子様は背が高くて金髪で目がブルー。



優しくてかっこよくて…。



完璧な王子様の仮面の裏は謎に包まれた男だった…。