草食系肉食男子と夢子チャン

その日はズット優しかった気がした。



もう家出しない…。



「朝だよ~!!お休みだよ~!!」

「うっせ…。」

「ねぇねぇ、お外行こうよ!!」

「勝手にすれば…。」

「もう泣く…。」

「泣くな!!泣くと凪さ…。何でもね…。」



お兄?



あたし泣かせたらお兄が復讐しに来るとか?



納得。



「夢子、俺会社行く。」

「何で!?お休みでしょ?」

「昨日中途半端だったから片付けて来る。」

「終わったら遊んでくれる?」

「あ!?何で俺がお前に合わせなきゃなんねぇの!?」

「じゃあお家で遊んで?」

「マッパで待ってたらな。じゃ。」



そんなのムリに決まってるじゃん!!



スーツを着て会社に行ってしまった律汰君…。



絶対夜まで帰って来ないんだろうな…。



お掃除でもしよう…。



洗濯したり掃除機かけたり、とにかく時間が早く過ぎるように掃除しまくった。