凪さんの胃は普通じゃないらしい。



食う、飲む、飲む、飲む、食う、食う、飲む…。



アホだろあんた…。



「お兄ちゃん、ママ元気?」

「あぁ、何か腰いてぇとか言ってたけど比較的元気だ。」

「よかった!!」

「夢、リツの何がイイのかはわかったけど何でリツなんだ?」

「あたしの王子様だから。」



凪さんの前で何て事…。



やめてくれ…。



夢子がトイレに行った時だった…。



「王子様、夢泣かせたらキレっかんな。てめぇの会社なんてぶっ潰す。」

「わかってます…。」

「ならイイ。遠慮しねぇで食えよ義弟。」

「俺の金なんスけど…。」

「あ!?聞こえねぇなぁ?」

「いただきます…。」



俺、絶対夢子と別れないから…。



別れられないし浮気もしないから…。



「何かあったら俺に言え。守ってやるから。」

「じゃあ井坂グローバルを潰すとか…。」

「そいつはムリだ。俺でも敵わねぇよ。」



俺、敵が多すぎます…。