草食系肉食男子と夢子チャン

すぐに律汰君が入って来た気配がした。



あたしは背を向けてるから見えない。



キュッとシャワーを出した律汰君はきっと今シャンプーしてる…。



恥ずかしくて見れないもん…。



何も話さずに何も見ないまま数分経った。



「そっちに寄れ。」



そう言われて少し動くと律汰君が入って来た…。



肌が少し触れるだけでビックリしてしまう…。



前に触られたけど…。



今回はまた違うドキドキ…。



「こっち。」



お腹に回った手に引き寄せられた…。



触らないでぇ~…。



ピッタリくっついてるあたしの背中と律汰君の胸…。



鎖骨とお腹にある律汰君の腕で身動きが取れない…。



うなじ辺りに触れてるのは律汰君の唇?



背中がゾクゾクする…。



「どうする?」

「な、何が!?」

「したい?」



何て答えればイイの!?



したくないわけじゃないけど怖いし…。