【夢】



リツと結婚してから5年。



朝の光に輝く金髪の長い髪を撫でる。



「んだよ…」

「朝だよ~!!起っきろ~!!」

「うるせぇな…」



リツを起こしたらこっちの金髪も起こすの。




パパの真似ばっかりする幼稚園児。



「一汰!!朝!!」

「何でパパみたいに優しく起こしてくんないの…」

「そう?同じように起こしてるけど?」

「ママはパパが好きなんだもんね~?」

「うん!!大好き!!でも一汰も大好き~!!」



青い目と金髪。



生まれた子はミニ王子だった。



『どっちでも俺の子だ!!』



そう言ってくれたリツに引け目を感じてたけど…。



生まれる前男の子だとわかった時にリツが付けた『一汰』と言う名前。



リツの子だと言わんばかりの名前…。



それを聞いた時からあたしの心は決まってた。



例えリツの子じゃなくても愛すると決めた。



この子が生まれた時のリツの涙。



あたしは世界一の幸せ者…。