草食系肉食男子と夢子チャン

その日、あの後に夢子に何があったのかはわからない。



もしかしたらあのままアイツにも抱かれたかもしれない…。



俺の為に。



「トム、どうだ?」

「順調順調。イイ感じに情報収集したよ」

「助かる」



トムはホストに戻してリエに近付かせた。



今じゃリエん家に上がり込むまでの仲。



片っ端から物潰してやる…。



「凪さん、そっちは?」

「組織ごと壊滅。夢に手出した代償はでけぇって事、思い知らせてやる」



もうすぐ迎えに行くから。



必ず…。



「零、準備はイイか?」

「えぇ、行きます」



零が向かう先は三谷の会社。



警察に強制捜査されてるはずで。



「零さん!!どうなってるんですか!!」

「私にもよくわからないんです…」

「重役達が逮捕なんて…。残ってるのは零さんだけです!!」

「みたいですね」



俺は零に付けたモニターで車の中から監視中。



よくやってくれた…。



さぁて、最後だ。



「どうするんですか零さん!!」

「きっと社長達は当分出られません。臨時を立てましょう。新社長は筆頭株主の夏目リオ」



夏目家はやっぱり使える。