草食系肉食男子と夢子チャン

アイツも同じ事を夢子にしてるんだろうか…。



そりゃあするよな、相手は夢子だもん…。



「三谷とヤった?」

「してないっ…」

「そ…」

「リツだ…リツ…好き…」



今日だけは俺の感覚を忘れないで眠りにつけるように…。



身体に刻んでやる。



俺の証…。



「キスマークはっ!!ダメっ!!」

「…………」

「リツっ…」



俺が口出す権利なんかナイって事、ちゃんとわかってる。



夢子の思いは一生の感謝…。



「電話だよリツっ!!」

「もうちょっとで…終わる」



乱れる呼吸を整えてから零に折り返しの電話をかけた。



夢子も急いで服を着てる…。



「探してますよ、夢チャンの事」

「トイレがわかんなくて迷った事にするから…。ありがとな、零…」

「いえ…」



泣く泣く手放すとはこの事…。



また…会えるように…。



絶対迎えに行くから。