泣くのを我慢してシャワーを浴びに行った夢子…。



「凪さん、何があったかわからない…聞いてしまえばアイツを傷付ける気がする…」

「俺達に任せてくれ…」

「でもこれは俺のせいで…」

「いいから。お前にはやってもらいたい事がある」



そのまま凪さん達の言う通りにした。



ごめんな夢子…。



「リツ…」

「ん?」

「あのねっ…指輪…」

「どこに…やった?」

「体育の時間に外して…どこかに……ごめんなさいっ…」



これもまたウソ。



お前がウソ付けない性格だって事はわかってる。



そんなんで騙せてるつもりか?



「また買ってやるから」

「ごめんなさい…ごめん…」

「泣くな…俺こそ…ごめんな…」

「えっ…?」

「何でもない。今日は家にいろよ、トムもいるし。俺は出るけど平気だよな?」

「うんっ…」

「もう泣くな!!ブサイクがもっとブサイクになる!!」

「ん…」



さすがにキレたから。



もう全部知らねぇ。