零に電話しても会社には来てないし、家についても所在はわからないままだった。



「律汰!!何か連絡とかは…」

「ない…」

「三谷のヤロー…」



そのまま何もなく、眠れもせずに夜を明かした。



どこにいるのか全くわからない…。



夢子…。



心配して頭がおかしくなりそう…。



凪さん達はズットどこかに連絡を取ったりパソコンで情報集めたり。



何もわからない手掛かり…。



その時だった。



「た…だい…ま…」

「夢子っ!!お前どこにっ…」

「と、友達の家に…泊まってたの!!携帯の充電なくなっちゃって…連絡…出来なくて…」



泣きそうな夢子の目…。



確実にウソをついてる。



浮気とか、そういう類じゃない。



何かあった…。



そう思った瞬間、俺は夢子を抱きしめてた。



夢子くらい守ってやれよ俺…。



「苦しい…リツ…」

「黙れブタ…」



聞かない方がイイとか、何があったとか…。



気になるけど無事でいてくれただけで嬉しかった。