草食系肉食男子と夢子チャン

このままなんてマジでムリ。



「親父、もう少し俺を楽にしてくれ…」

「なんでだ?社員たちはお前を信用してるじゃないか」

「あっちとこっちで大変過ぎる…」

「でももう就任したからには…」

「代役、零に任せてくれ…」

「零なんて使えないだろう!!何を考えてるんだ!!」



マジで殺す気か?



俺はこのまま過労死すると思う。


「ただいま…」

「「お帰り~!!」」

「お前らは元気だな…」

「疲れてるねリツ…。大丈夫?」

「ダメ…」



まともに構ってないのに夢子は俺に尽くしてくれるし…。



マジでもう逃げたい…。



そんなとき、やっぱりこの人は厄介な事件を運んできた。



「お前何かしたか?」

「何か?覚えはないけど…」

「お前の命狙ってるやつがいる」

「はぁ?何で?」

「さぁな?ねたみとか恨みじゃねぇか?」



どこの誰が俺の命なんて狙ってんだよ…。



まさかの身内だったりして…。



俺が死んだら社長になるのは…。


尚人?