草食系肉食男子と夢子チャン

大学受験を控えたトム。



このまま現役合格してくれることを祈って…。



夢子は相変わらず習い事と会社を行ったり来たり。



俺は前にもまして忙しい日々で夢子に構ってるヒマなんてないくらい。



どっちかと言えば、仕事が恋人…。



「その件に関しましては俺の一存で決定したことだ」

「それならそう社員にも説明していただかなくては困ります社長!!」

「そんなもん適当に説明しとけ!!俺だって仕事が溜まってんだよ!!」



焦った親父は俺に社長の地位をいち早くつけた。



俺は伊坂後継ぎとして頑張ってるわけで…。



最近学校なんて行けてない…。



俺は成績優だし、就職も決まったことになってるから問題はないけど…。



もういやだ…。



「リツ、これに目を通しておいてください」

「悠斗は？悠斗の判断で決めさせろ」

「悠斗がリツにと…」

「全く何考えてんだよ…」



俺の会社の引き継ぎも近いのに悠斗は自信なさそうに俺に頼る…。



寝れないし疲れるし…。



どっかに逃亡でもしようかと思う。



マジで。