夢子の彼氏でよかったとつくづく思った。



絶対別れないでいよう。



ある意味政略結婚狙ってます。



さっきよりも暗い顔で帰ってった凪さん。



さすがにもう盗聴されてねぇだろうな…。



「何か怒ったらスッキリした!!」

「よかったな…」

「ねぇリツ、今日イチャイチャしてないよ?」

「は?何でベタつく事考えてんの…」

「リツが言ったんじゃん。学校休んでイチャイチャするって」

「会社でしただろ」



忘れてた…。



つい仕事に夢中になってしまったがために…。



「イチャイチャ~…」

「時間切れ」

「リツって約束守んない人なんだ…」

「じゃあ仲間とイチャイチャすれば。ほら」

「何でハムなの!!」

「生ハムだし。夢子の友達だろ。んじゃ、早く寝ろよ~」



口の中にさっき食ってた残りの生ハムを突っ込んでから仕事部屋にこもった。



俺が優しくなんのはお前が弱った時だけだな。



でも、ハムでも好きだぞ夢子。