草食系肉食男子と夢子チャン

その日はリツが帰る前に寝た。



朝になってリツを起こしたあたしは勇気を出してみた。



「あたしってそんなに太ってる!?」

「は!?何、急に…。ぶっちゃけ熱苦しいんだけど」

「太ってるんだ…」



いつもブタって言われるし…。



しょんぼりしてたあたしにプリンを差し出したリツ…。



「何…」

「もっと太れよ。そしたらチャーシューにして食ってやる」



今のあたしにその冗談、通じませんから。



頭の中で何かがブチッとキレた。



「絶食してやるから!!」

「は?」

「あたしの前で食べないでよ。痩せるまでチューしてくれなくてイイし!!」

「いつもしてねぇし…」

「痩せたらご褒美ちょうだい!!」

「…………意味わかんねぇ。なんでそんなのに付き合わなきゃなんねぇの」

「彼女がハムって言われて悔しくないの!?」

「誰に言われたんだよ…」



もうイヤ!!