草食系肉食男子と夢子チャン

そのまま1週間ぶりに会社に行って必要な仕事を済ませた。



超楽しい…。



「若様、学校平気か?」

「歳バレてもあのキャラで貫くし。それより俺、今すっげぇイイ気分だ」

「何かあったのか?」

「ガキに大人の事情を教えてやったんだよ」

「意味わかんね…」



アイツ今頃どんな顔してんだろ。



相当モヤモヤしてんだろうな。



そして塾が終わる時間に迎えに行った。



駆け寄って来る夢子を抱きしめてから車に乗せた。



「お前ムカつく…」

「おっ、少年。もっと大人になればわかるさ」

「大人ぶってんじゃねぇよ!!」

「お前よりは大人だ」

「俺は諦めないからな!!」

「じゃあ塾辞めさせよ~。勉強なんて俺が教えられるし。手取り足取り」

「……………」

「悔しそうな顔すんなよ。お前の望み通り今日は夢子の事寝かせねぇから安心しろ」

「マジ…ムカつく!!」

「お前の完敗。じゃあもう会う事もねぇな~」



バイバイ子犬君。