草食系肉食男子と夢子チャン

一通り泣いた夢子をソファに座らせた。



俯く夢子の前に座って視線を合わせた。



「ちゃんと俺の方見ろ…」

「泣き顔ブザイクだもん…」

「知ってるって」

「ひどい…」

「夢子、本当に悪かった…」



フルフルと首を横に振る夢子の頭を撫でた。



多分すっげぇ泣いたんだろうな…。



俺が流させた涙…。



「ちゃんとケジメ着けられたから。自分の中ではもう完全にリエの事は終われた」

「でもリツの好きな人…でしょ?」

「俺が今好きなのは夢子だって気づけたから。だから…まだ一緒にいてくれるか?」

「もう遅いよ…」



マジで?



さっき言ってた『他に好きな人がいてもイイから』とかってのは?



でもこれは俺が悪いもんな…。



「夢子が俺を嫌いになってもまた好きにさせる。絶対戻ってくっからな」

「ならもうイイや…。リツが超好き!!」



泣き顔で笑顔…。



すっげぇカワイイ…。