草食系肉食男子と夢子チャン

しばらく外を眺めた後、携帯を開き電話をかけた。



「律汰!!」

「今何してた?」

「今日はお店がお休みだから家にいたよ?」

「そっか。あのさ、明日の早朝、お前ん家に行くから」

「うん?場所わかる?」

「住所メールして」

「わかった!!」



ハッキリさせなきゃ…。



リエに対する気持ちと夢子に対する気持ち。



ちゃんとしなきゃ…。



さっさと荷造りをして床についても全く寝れない…。



酒は飲んだのに酔わないし眠くならない…。



そのまま日の出を見てからホテルを出た。



ガラガラの新幹線の中でも眠くはならずに…。



地元に戻った時にはもうサラリーマン達がせわしなく出勤してた。



今からリエに会いに行く…。



会ったらきっとわかるはずだから…。



メールにあった住所までタクシーで行くと、リエのアパートが見えた。



あの令嬢がアパート暮らし…。