すごく美人で超怖いの…。



リオ姉…。



「リオ姉だってフラれて泣いた事くらいあるでしょ…」

「は!?ねぇよバカ。男っつーのはな、手の平で転がすくれぇが調度イイんだよ。フラれたって『やっぱり!?あたしも別れたいと思ってたの~!!じゃあねヘタクソ』って言ってやれ」



リツはヘタクソじゃないもん…。



完璧な王子様だったもん…。



「いつまでもそんな面拝まされてちゃ美味い酒もマズくなるってもんだ!!着替えな、外行くよ」

「ヤダよ!!」

「あたしに刃向かう気か?一回うちの池に沈めた方がイイのかもな?」

「着替えます…」



リアは会社に行ってるからあたしはリオ姉と二人で出掛ける事になった。



渡されたヘルメットを被って高そうなバイクに跨がる…。



「あたしは安全運転が嫌いだからね。振り落とされんじゃないよ?」

「えっ!?ぎゃぁぁぁぁ!!」



こう見えて、リオ姉は20歳になったばっかり。



リツの一個下…。