草食系肉食男子と夢子チャン

お風呂から出て髪を乾かしてからリビングに出た。



仕事してるであろうリツの事は考えないように…。



「風呂長すぎ」

「ギャッ!!び、ビックリした~…」

「いちゃ悪い?誰かさんがコーヒー持ってこねぇから自分でやってんの」



ふて腐れたようなリツの子供っぽい一面…。



怒ってると言うより拗ねてるに近い…。



改めて好きだと実感してしまう…。



「今時間ある?」

「お前に構うヒマはねぇよブタ夢子」

「ならイイや…」



リツは本当に仕事部屋に戻ってった。



取り残されたあたしはモヤモヤが晴れないままベッドに潜り込んだ。



リツはあたしより仕事。



手繋いだりキスしたりって極端だし…。



リツの機嫌のイイ時だけ構ってくれて、あたしが落ち込んでも悩んでも放置する…。



仕事だから仕方ないけどさ…。



旅行以来触られた記憶もナイ…。



あたしってリツの中で何番目に大事なの?