でもからかってみるのもヒマ潰しかも…。



「好きだよ」

「へっ!?」

「俺、夢子がすげぇ好き」



真っ赤な顔で泣きそうな表情…。



おい、冗談じゃねぇけど冗談だぞ?



俺がそんな事素で言うわけねぇだろ!?



「あたしも大好きぃ…」



ヤバイ、冗談の通じない夢子からのその返事はちょっとグッと来る…。



年甲斐もなく照れてしまいそうだ…。



「何で泣くんだよ!!」

「だってリツってそういう事言ってくれないから…嬉しくて…」



カワイイ奴…。



こんな言葉でそこまで喜ぶんだから安い…。



たまには言う事きいてやるか。



「夢子、何か欲しいとかしたいとかあんなら今だけきいてやる」

「じゃあデートしたい!!手繋いで夜の遊園地とか!!」

「風呂入ったじゃねぇかよ…。お前が風邪引くと困るからまた今度な?」

「リツ優しい…」



だって俺、執事王子だからな。