結局根性を見せた桐島は正面から堂々と撮った。



「イイ顔すんじゃねぇか」

「これが俺の本気だバーカ」

「じゃ、お前用無し。早く帰れ」

「井坂…」

「ファーストネームで呼ぶんじゃねぇよ」

「リツ、あの…」

「モジモジしてんじゃねぇよ気持ちわりぃ!!」

「俺を弟子にしてくれ!!」



は?



弟子?



何の嫌がらせだ?



「お前の作った服はやっぱすげぇし…。俺昔からデザインに興味あったんだよ!!でも何でも中途半端だし…」

「だから?」

「最近夢より井坂…リツのが気になってるって言うか…」

「はっ!?俺ノーマルだし!!そっちの世界の住人じゃねぇぞ!!」

「違う、お前の才能にって意味…だから、雇って勉強させてください!!」



ウソだろ~…。



夢子もリアもムダに働いてんのにコイツにまでバイト代出すのかよ…。



「イイですよ、一緒に頑張りましょう!!」

「零さん…。ありがとう!!」



マジ最悪!!