草食系肉食男子と夢子チャン

俺から離れられなくしてやる…。



「こんなとこで辞めてよ…」

「お前は俺の言う事聞いてそばにいりゃあイイんだよ!!」

「なんで怒ってるかわかんなっ…」

「夢子は誰が好きだ?俺だよな?他に何か行かせねぇからな」



最低な事してんじゃねぇかと思う。



でも俺は優しくもねぇし素直でもねぇ。



そして愛情の伝え方がよくわからない…。



でもとにかく夢子は離したくナイ…。



「サボりついでに帰ってデートするか」

「えっ!?デート!?イイの!?」

「あぁ、制服デート、したかったんだろ?」

「大好きリツ!!」



離したくねぇと思ったのは多分これが初めてだ…。



ここまでハマるとは…。



その日は夢子の要望にすべて答えてやった。



プリクラとか初めて撮ったし…。



電車で隣に座る夢子は満足したように俺の手を握ってる。



本当に嬉しそうだな…。