こうして俺と桐島悠斗の間には当たり前の如く友情は芽生えなかった。



「若様、桐島悠斗の事調べたぞ。父親はガソリンスタンド経営、母親は弁当屋のパート。本人は中学時代から荒れまくってるみたいだな。でも仲間は多い」

「あっそ。ガソスタ潰すか」

「大人げねぇなぁ若様は…」

「バレたら夢子に泣かれそうだから俺でどうにかする」



もうすぐ運動会だし。



俺が今まで何も言わなかったのは夢子を信用してるからであって桐島悠斗は無関係。



でも直で俺をバカにした恩は必ず返させてもらおう。



「あっ!!尚人なら桐島の何か知ってっかもな!!」

「何で尚人が…」

「尚人も裏じゃ派手にやってるみたいだから」

「はっ!?アイツが派手!?」

「だからマンション買ったんだろ…。変なパーティとか開かなきゃイイけど…」



尚人も桐島悠斗も…。



最近の若い奴ってマジわかんね…。