凪さんとの恐怖の夕食を終えたらまた俺が財布を出す…。



あんた絶対金持ってんだろ…。



年上のくせに年下に奢られて恥ずかしくねぇのかよ。



「食った食った!!」

「じゃあ俺は仕事がありますので…。」

「食った後は運動だよな!!バッティングセンター行くぞ~。」



散々連れ回された…。



バッティングセンターにカラオケにサウナ…。



最後は凪さん行き着けのバー。



「夢は元気か?」

「元気ですとも。」

「そうか、お前って夢の理想のまんまだな。」

「そうみたいですね…。王子王子って…。」

「昔から夢の理想は親父だから。母ちゃんが昔、夢に親父の事聞かれてさ…。」



『夢のお父さんは王子様だからお城に住んでるのよ。』なんて冗談ぶちかましたらしい。



それが徐々に理想になり…。



「凪さんも夢子もめちゃくちゃ日本人なのに…。よく青目の王子が理想になりましたね…。」

「だよな、俺の顔からすると王子より殿だろ。」



殿…ピッタリですわ…。