こうして始まった乗っ取り作戦。



尚人がキーマンだ。



「楽しそう!!僕も跡取り問題に興味はナイですからね!!お兄様にやっていただけるなら全力でサポートに回ります!!」

「お前バカだからボロ出すなよ?」

「出しませんよ…。でもこれでお兄様と本当の兄弟になれる気がする。」



バカは扱いやすい。



頼んだぞ弟…。



数日後に夢子を連れて久しぶりに実家に戻った。



親父が目を丸くしてる…。



「尚人に用事があるだけで親父と話す気はナイ。」

「その…お嬢さんは…。」

「本気で付き合ってる女。親父、後継いで欲しいならコイツの事探んなよ。」

「後継ぐ?本気か!!」

「その事で話し合うんだよ!!尚人の気持ちも考えてやれよ!!」



笑顔になった親父はきっと警戒してないはず…。



大丈夫だよな?



そこで親父に聞こえるようにパーティの話しをした。



あたかも夢子が行きたい様に。



俺はやれる男だ!!