「ここ、見た目以上に広いのな。」 男は呟き、もう一度歩き始めました。 よくよく見るととても整った顔をしている男。 「それにしてもツいてねえ…。なんで俺がこんな森歩かなきゃいけねえんだよ…。」 そして、かなりのお坊っちゃんのご様子。 男は力なく言葉をもらしました。 「ったく。なんだこの旗。運んでもらってるくせに生意気なツラしてんじゃねえよ。」 さらに旗にまで文句をいう始末…。 「はあー…。出口…どこだよ…。」 そしてまた。 遠くを見るような、仕草。 その顔は、とても寂しいものでした。