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あたしは亮に布団をかけた後、亮の寝ているソファーの前に座って亮の寝顔をじっと見ていた。

サラサラな茶色髪も、長い睫毛も、高い鼻も…亮の全てが愛しい。

本当は離れたくなんてないよ。

でもこうやって傍に居ることが出来るのも後2ヶ月程。

あたし達はきっと、3年記念を迎えることは出来ないだろう。

あたしはこの街を出るのだから。



亮の寝顔をどれくらい見ていたのかな?

随分時間が経った気がする。

すると亮はいきなりハッと目を覚ました。

そして…


「絢…」

と言ってあたしに絢に抱きついてきた。

怖い夢でも見た小さな子供のようで、思わず笑ってしまった。