花音が紅茶のポットとカップをトレーにセットするとカイトがリビングのソファーの方のテーブルに運んでくれる。



さりげなく手伝ってくれるカイトにますます好感を持ってしまう。



いや、好感どころか大好き。





「カイトさん 携帯のアドレスと番号教えてくれますか?」


「良いよ・・・・・花音ちゃんのも教えてくれるのなら」


勇気を出して言うとあっさりと了承してくれた。



「ちょっと待ってて、携帯・・・携帯・・・」


立ち上がって携帯を探しているようだ。