その後もたくさんの青年にダンスに誘われた。



「足、痛っ・・・・」


花音はイスに座った。



――もう、足が筋肉痛・・・。それに慣れないヒールで靴擦れしちゃった・・・。



「足が痛むのかい?」



イスに座り俯いてドレスの上からふくらはぎを擦っていると日本語が聞こえた。



花音は手を止めて顔を上げた。


「紫苑さんっ!?」


目の前に立っていたのはタキシード姿がよく似合う紫苑だった。