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「どうしたのっ!?酷い顔をしているよ!?」


先にマックで待っていた花音の顔を見た里衣子は開口一番、驚きの声をあげた。


「そんなに酷い顔をしてるかな・・・?」


花音は頬に手を当てて里衣子に笑った。



「酷いってもんじゃないよ!風邪が酷かったの?」



里衣子はテーブルにトレーを置くと、カバンを乱暴に隣のイスに置いた。



「里衣子・・・わたしね、フランスへ行く事になったの」



花音の言葉にポテトを口に運ぼうとしていた里衣子はあんぐり口を開けて驚いた。



「フランスぅ!?」


「うん、お父さんがフランスに住んでいるから・・・」


「カイトさんはどうなるの!?」


「・・・カイトさんと別れた」


「えっ!!?」


驚きすぎて目の前のコーラの紙コップを倒しそうになる。