「カイトさんっ!」


思いがけないカイトの迎えに花音のテンションはあがる。



カイトに近づく花音を見て里衣子は「ほら、心配要らなかったじゃない」とこそっと耳打ちしてから笑った。



「また明日ね~」


里衣子は花音を置いて歩き始めた。



「カイトさん、お仕事は?」


「話があるんだ」


にっこり笑って聞いたが、カイトの真顔の表情に花音の笑顔が消えた。