* * * * * *



花音はカイトからの電話を待っていた。



朝からずっと待っていたが、今はお昼過ぎ。



携帯電話は一度もならない。



その日、カイトから電話が来る事はなかった。





次の日、暗い顔をしてリビングへ行くと母が近づいてきた。



「花音、昨日はごめんなさいね 悪気はなかったの」


「・・・・」


「花音?今日 アランと一緒に食事をしない?」


「・・・・食事?」


「ええ、3人でおいしいものを食べてゆっくりしましょう」