クール彼氏Ⅱ






「あれ、雫。どーした?」



お父さんは、私の顔を覗き込んで、心配そうに言った。




「なんでもないよ。」



私は、必死に心の内を隠すだけ。




「あら…?雫、いつの間にそんなオシャレな指輪付けてたの!?陸くんにもらったの?」



「へ?あ、ああ。そう。陸にもらった。」



「まあ。お父さんなんか、私にペアリングなんてくれたことなかったのにね。」



「ま、いいだろ?
陸くんは付けてないんだな。」





嫌だ。



「なんだ、2人さっきから。喋ってないな。」




繋がってないのは、嫌だ。





「若い子の喧嘩ですよ、お父さん。ね、陸くん。」




もう、耐えられない。






「雫っ!?」




私は部屋を抜け出した。