クール彼氏Ⅱ






「ご乗車、ありがとうございました。名古屋、名古屋です。」



え…


「しずく。頑張れよ。な?」



ダメだ、泣く…




「泣くな。」


陸の大きな手が、頭に触れた。


久しぶりだ、この感覚。



「頑張るって決めたんだろ。泣くな。夢を叶えた時、はじめてうれし涙を流すんだよ。わかったな?」


「陸…」


「ほら、いけ。閉まるぞ。」


「うん……、待って!これ、読んで!」



今朝書いた、陸宛の手紙。


伝えたいことを、全て書いた。