「ご乗車、ありがとうございました。名古屋、名古屋です。」 え… 「しずく。頑張れよ。な?」 ダメだ、泣く… 「泣くな。」 陸の大きな手が、頭に触れた。 久しぶりだ、この感覚。 「頑張るって決めたんだろ。泣くな。夢を叶えた時、はじめてうれし涙を流すんだよ。わかったな?」 「陸…」 「ほら、いけ。閉まるぞ。」 「うん……、待って!これ、読んで!」 今朝書いた、陸宛の手紙。 伝えたいことを、全て書いた。