クール彼氏Ⅱ






「「ざわあっ…」」


グランドが歓声からざわめきに変わったと思えば、すぐにまた、
歓声に戻った。



「いったぁ…」


うしろからどんどんわたしを追い抜いてゆく。


さっきまで一等賞だったのに。



やだよ、恥ずかしい。



もう嫌。泣きそうだよ。





「しずく!!あと少し!がんばれ!!」


美姫??


「しずく!!」



美姫が目の前でわたしのゴールを待ってる。



あ、そうか。

わたしがバトンを渡すのは美姫だった。



立ち上がり、前を向く。



頑張らなくちゃ。