「「ざわあっ…」」 グランドが歓声からざわめきに変わったと思えば、すぐにまた、 歓声に戻った。 「いったぁ…」 うしろからどんどんわたしを追い抜いてゆく。 さっきまで一等賞だったのに。 やだよ、恥ずかしい。 もう嫌。泣きそうだよ。 「しずく!!あと少し!がんばれ!!」 美姫?? 「しずく!!」 美姫が目の前でわたしのゴールを待ってる。 あ、そうか。 わたしがバトンを渡すのは美姫だった。 立ち上がり、前を向く。 頑張らなくちゃ。