「あ、そうだ。頼まれたこと調べといたわよ」
あたしは手帳を取り出した。
「聞かせてくれ」
達郎はポー全集を本棚に戻した。
「まず引っ越しの件からだけど『ルノワール』の店長が店の近くでいい物件ないかと相談を受けていたわ」
「不動産屋の方は?」
「このマンション仲介した不動産屋にあたってみたけど、引っ越しの相談はされてないそうよ」
達郎はあたしの話にうなずきながら本棚の横・フローリングの床の上に直に積まれていた雑誌の束に目をやった。
その大半は女性誌や文芸誌だったが、達郎はその中から一冊の本を抜き出した。
手にしたそれは不動産情報誌だった。
「吉原しのぶが引っ越しを考えていたのは事実のようだな」
「でもどうしてかしら」
あたしは首をかしげた。
「このマンションは横倉に買ってもらったものでしょう?それなのに引っ越すなんて」
「風水だな」
達郎は真剣な顔でつぶやいた。
あたしは手帳を取り出した。
「聞かせてくれ」
達郎はポー全集を本棚に戻した。
「まず引っ越しの件からだけど『ルノワール』の店長が店の近くでいい物件ないかと相談を受けていたわ」
「不動産屋の方は?」
「このマンション仲介した不動産屋にあたってみたけど、引っ越しの相談はされてないそうよ」
達郎はあたしの話にうなずきながら本棚の横・フローリングの床の上に直に積まれていた雑誌の束に目をやった。
その大半は女性誌や文芸誌だったが、達郎はその中から一冊の本を抜き出した。
手にしたそれは不動産情報誌だった。
「吉原しのぶが引っ越しを考えていたのは事実のようだな」
「でもどうしてかしら」
あたしは首をかしげた。
「このマンションは横倉に買ってもらったものでしょう?それなのに引っ越すなんて」
「風水だな」
達郎は真剣な顔でつぶやいた。


