しのぶはその声を無視するかのように体を反転させ、そのまま滑るようにベッドから降りた。
「しのぶ?」
横倉の声はしのぶを追いかけたが、彼女を捕らえることはできなかった。
そして声から逃れたしのぶは、一糸まとわぬ姿で窓際に立った。
月光が、しのぶの裸身を照らした。
先ほどと同じく、否、先ほどよりも白く映える彼女の肌の美しさに、横倉は思わず息を呑んだ。
彼女の美しさは体の隅々までよく知っている。
だが今のしのぶには、見たこともない妖艶な色に染まっていた。
明らかに、自分の知らない女がそこにいた。
横倉は再び息を呑んだ。
「あたしね…」
女の唇が動いた。
かろうじて声はしのぶのものだった。
「夢を見るの。もう何年も前から同じ夢を…」
しのぶはふっとため息をついた。
「どんな夢だと思う?」
答えられなかった。
わかるわけないなどと、軽口を叩ける心境ではなかった。
「しのぶ?」
横倉の声はしのぶを追いかけたが、彼女を捕らえることはできなかった。
そして声から逃れたしのぶは、一糸まとわぬ姿で窓際に立った。
月光が、しのぶの裸身を照らした。
先ほどと同じく、否、先ほどよりも白く映える彼女の肌の美しさに、横倉は思わず息を呑んだ。
彼女の美しさは体の隅々までよく知っている。
だが今のしのぶには、見たこともない妖艶な色に染まっていた。
明らかに、自分の知らない女がそこにいた。
横倉は再び息を呑んだ。
「あたしね…」
女の唇が動いた。
かろうじて声はしのぶのものだった。
「夢を見るの。もう何年も前から同じ夢を…」
しのぶはふっとため息をついた。
「どんな夢だと思う?」
答えられなかった。
わかるわけないなどと、軽口を叩ける心境ではなかった。


