しのぶの新たな魅力に気付いたのか、月光の魔力か、はたまた夜の闇が生み出したものか。
そのどれともつかない、不思議な感情に支配されながら、横倉はゆっくりと指先を伸ばした。
ゆっくり。
すごくゆっくり。
まるで初めて触れるかのように。
ようやくその白い首筋に指先が触れた時、横倉は「暖かい」と思った。
人の体なのだからそれは当たり前なのだが、この時はしのぶの肌を「白く美しいもの」と認識していただけだったからかもしれない。
横倉はそのまましのぶの美しい首筋を指でなぞった。
やわらかいというか、なめらかというか、そんな心地よい感触が指先に伝わる。
その時、しのぶが目を開けた。
首筋に指先をあてたままの横倉を、不思議そうな顔で見上げる。
「ごめん、起こしてしまったかい?」
横倉は我に帰り、あわてて指を引っ込めた。
しのぶは横倉が撫でた後にそっと手を触れた。
「横倉さんだったの…」
その声には失望の響きがあった。
そのどれともつかない、不思議な感情に支配されながら、横倉はゆっくりと指先を伸ばした。
ゆっくり。
すごくゆっくり。
まるで初めて触れるかのように。
ようやくその白い首筋に指先が触れた時、横倉は「暖かい」と思った。
人の体なのだからそれは当たり前なのだが、この時はしのぶの肌を「白く美しいもの」と認識していただけだったからかもしれない。
横倉はそのまましのぶの美しい首筋を指でなぞった。
やわらかいというか、なめらかというか、そんな心地よい感触が指先に伝わる。
その時、しのぶが目を開けた。
首筋に指先をあてたままの横倉を、不思議そうな顔で見上げる。
「ごめん、起こしてしまったかい?」
横倉は我に帰り、あわてて指を引っ込めた。
しのぶは横倉が撫でた後にそっと手を触れた。
「横倉さんだったの…」
その声には失望の響きがあった。


