転んだら死神が微笑んだ

わたしは、家に帰ると、急いで準備をした。

あかり「えっと〜、何着ればいいのかな〜?」

服をベットの上に並べて、眺めてみた。

いちお、お金もちの人だからな〜。安っぽい服なんか着ていったら、知春さんに申し訳ない。

それに、今から行くところは『大人の場所』だ。子どもっぽい服もダメだ。浮いてしまう。

わたしは、試行錯誤しながら、いろいろ着てみて、やっとひとつに落ち着いた。

あかり「できた。」

わたしにしては、なかなかいい出来なんじゃないかな?


自信満々で、駅へと向かった。

すれ違う人たちが、なんかいつもと違う。

電車の中でも、どこか見られているような…。

それは、知春さんと会って初めてわかった。


あかり「こんにちは。」

知春さんが指定した場所は、おしゃれなカフェだった。オレンジ色の照明がキラキラしている。

中は仕事帰りの人や、若い女性の人たちで溢れている。

お父さんみたいな人は誰一人としていない。

たとえいたとしても、どこかキチっとしていて、ちゃんとしてる人だ。