3人は、さっさとリビングに入ったが、何が何だかわからない私は、まだボーッと、その場で、突っ立ったままだった。 すると、そこへ、玄関のドアが開き、パパが帰ってきた。 「ただいま……おっ!悠哉帰ったのか?」 玄関のお兄ちゃんの靴を見て、パパが言った。 「澪! お前こんなとこで何やってんだ?」 と、パパに言われ、フッと我に返った。 「パ、パパ、おかえり」 「中、入るぞ!」 「……あっ、うん……。」 と、言って、パパの後に続いて、リビングに入った。