「まぁ…。あなた達は友達でしょう??
 記憶を取り戻すためにいろいろしてあげなさい。」




おじさんはそう言って部屋を出て行った。




私は一体…



「…まさか…優子が記憶消失だなんて…!!」



「……!!ごめんね、頑張って記憶戻るようにしよう??
 あたし達、協力するから…。」



茶髪の子の顔は笑っていたが、


今にも泣きそうな声だった。



「えっと…私は…??」



「あなたの名前は、
  井ノ原優子(イノハラユウコ)!!」



井ノ原…優子…??