「お前もいつかは誰かの家に引き取られるんだ…!!
   …………わかってくれよ…!!」






「…お兄ちゃん…。」





「ゴメン優子…!!
  でもな、約束する。
 絶対お前に会いに行くから…!!」



兄はそう言って私の手を強く握った。


その温もりで安心したのか、


私は泣くことをやめた。





「…絶対だからね??」






「おう…!!」





そして、


兄との別れの日。