真重が温泉から戻ってきた。

お土産を持って
うちにやってきた。


真重は幸せそうな顔をしていた。


「会いたかった。
マジュは私のこと忘れてたでしょ?」


「バカだな~」


声を聞きつけて
母が飛んできた。


「あら、いらっしゃい。
マサ代の部屋にでも入れてあげたら?」


「いいの?」


「どうぞ、入りなさい。」


「おじゃまします。」


真重が緊張しているのがわかった。


「夕飯、お店で食べていきなさい。」


「おかあさん、ありがと」


私はうれしくて
母に抱きついた。