「マーくんが今度会わせてくれるって
言ってた女の子よね?」



「はい。」


「マーくんが初めてよ。
あの子は硬派だから。
さっき何もいってなかったのよ。
教えてくれたらいいのに。」


「電話きたんですか?」



「そうなのよ。
明日帰ってくるって。
しっかりやってるのかしら。
出張のお供がんばってるかしら。」



 おかあさんには
 連絡していたのね。



「帰ってくるの楽しみだわ。
嬉しくて、彼と一緒に旅行するなんて
夢みたいだわ。」

母親は嬉しそうだった。


 あのおっさん?・・・
 興味がわいてきた。


「真重くんのおとうさんって
どんな人なんですか?」

恐る恐る訪ねた。



母親はとても幸せそうな顔をしていた。