学校に行く途中で
美雪が飛んできた。

「まにょ~~!!」


「おはよう。」


「おはようじゃないよ!!
マジュにキスしたってホント?」


 うわ~~人いたからな~


「うん。」


「ど~して!?あんなに拒否られてるのに。」


「アイツとは運命なんだ。」


「え~~ひどいわ。
私だってマジュに憧れてるのに。」


 そうなの?
 ダメダメ…
 パパがいるでしょう


「ごめん、ごめん」


相手にせずに歩きだした。
校門の前でパパが立っていた。


「うわ~~キモイ
ガリベン柴田、誰待ってるの?
こっち、見たし~」


「あの人同じ学校なの?」


「そうだよ、ガリ勉~」


 パパ、目立たないから…


パパが私を見つけて
近寄ってきた。


ママがキモイキモイとうるさく言って
先に学校に走って行った。