真っ直ぐ、あたしの心まで 全部を射抜くような瞳。 胸が苦しいとか そういうのじゃない。 目が逸らせない。 身動きひとつ許されない。 ゆっくりと崇志の唇が動くのを スローモーションを 見ているかのように、 何も言えないまま 真っ直ぐ見つめていた。 「明日必ず打つから」 自分に言い聞かすような、 腹を括ったような笑顔。 一緒にチケットに込められた 想いを受け止めた。 .