佐野の研究室には杉宮一人しかいなかった。
パソコンの電源が落ちているとこを見ると、どうやら佐野は今日は来ていないらしい。
パソコンを見ていた鴨居に気付くと杉宮はいつも通りのひょうひょうとした声で言う。
「あけみちゃんなら今日は出張だってよ。」
そう言った杉宮を真面目な顔で見ると、杉宮は少し驚いた表情をした。
鴨居は扉を静かに閉めると杉宮の前へと歩いていく。
「先輩、あの…アリガトウございました!!」
いきなりの大声と深いお辞儀に杉宮の目が点になる。
「オレ…せ、先輩にもしも何かあったらオレの出来る範囲で助けます。だから…」
「はぁ?何で俺がカモに助けられなくちゃいけねぇんだよ。」
鴨居はバッと顔を上げるとジッと杉宮の顔を見た。
「だから…」
わずかに視線を反らす鴨居。杉宮は一時も視線を外さずに鴨居を見ている。
「だから、オレがもしもの時には先輩もオレを助けてください。お願いします。」
そう良い終わると鴨居はまた深くお辞儀をした。
外は再び、大きな音を立てながら大量の雨が降り始めた。
風が窓を揺らす。
しかし、対照的に鴨居の。そして杉宮の心は晴れ渡っていくのだった。
「おう……任しとき。」
パソコンの電源が落ちているとこを見ると、どうやら佐野は今日は来ていないらしい。
パソコンを見ていた鴨居に気付くと杉宮はいつも通りのひょうひょうとした声で言う。
「あけみちゃんなら今日は出張だってよ。」
そう言った杉宮を真面目な顔で見ると、杉宮は少し驚いた表情をした。
鴨居は扉を静かに閉めると杉宮の前へと歩いていく。
「先輩、あの…アリガトウございました!!」
いきなりの大声と深いお辞儀に杉宮の目が点になる。
「オレ…せ、先輩にもしも何かあったらオレの出来る範囲で助けます。だから…」
「はぁ?何で俺がカモに助けられなくちゃいけねぇんだよ。」
鴨居はバッと顔を上げるとジッと杉宮の顔を見た。
「だから…」
わずかに視線を反らす鴨居。杉宮は一時も視線を外さずに鴨居を見ている。
「だから、オレがもしもの時には先輩もオレを助けてください。お願いします。」
そう良い終わると鴨居はまた深くお辞儀をした。
外は再び、大きな音を立てながら大量の雨が降り始めた。
風が窓を揺らす。
しかし、対照的に鴨居の。そして杉宮の心は晴れ渡っていくのだった。
「おう……任しとき。」



